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CIMG1093.jpg糖尿病とは血液中の糖分の濃度(血糖値)が高くなる疾患です。
初期には自覚症状がほとんどないため血液検査や尿検査を行って診断を行う必要があります。
血糖値がある程度以上上昇すると、のどが渇いたり、水分をたくさん飲みたくなる、などの症状を認めるようになります。
血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー/2か月間の血糖値の指標)は約1分間で測定結果をお知らせできる検査です。

糖尿病の自覚症状

初期の糖尿病や、糖尿病予備軍では、自覚症状はほとんどありません。そのため健診を受診した際に血糖値が高いと指摘された、風邪などでたまたま検査を行ったところ血糖値が高かった、尿糖が陽性であるといわれた、ということから初めて気づかれることが多くなります。ある程度血糖値が上昇すると、のどが渇く、水をたくさん飲むようになる、などの自覚症状を認めます。さらに高血糖状態が続くと、疲れを感じるようになったり、体重が減るなどの症状を認めます。

血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)

空腹状態での血糖値の正常値は80-109 mg/dlです。食事の後は血糖値が上昇しますが140 mg/dlを超えないとされています。空腹状態やその時の体調により血糖値は変動するため1回のみの血糖値の検査では糖尿病かどうかの判定ができません。そのためHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)という採血時より過去2か月程度の血糖値を反映する検査値を測定します。HbA1cは空腹時でも食後でも数値が変動することはありません。HbA1c6.5%以上は糖尿病を強く疑う状態です。2014年2月現在、日本糖尿病学会より次のようにHbA1cのコントロール目標値が示されています。

血糖コントロール目標

糖尿病の合併症

血糖値の高い状態が続くと血管に障害をきたすため糖尿病合併症をきたします。糖尿病3大合併症といわれる、糖尿病性網膜症(網膜に出血などを起こし視力低下の原因となります)、糖尿病性腎症(タンパク尿が陽性となることが初期症状であり、徐々に腎機能が低下します)、糖尿病性神経障害(足先や指先のしびれで気づかれることが多いです)の他に、大血管障害である脳梗塞や心筋梗塞のリスク因子ともなります。これらの合併症をおこさないため血糖コントロールを行うことが必要となります。

糖尿病と診断されたら

食事療法

食生活を整えることは血糖値を改善させます。まずは適正なエネルギー摂取量やバランスのとれた食事内容を知っていただくことからはじめます。ちょっとした工夫を取り入れながら無理をせず継続することが大切です。

運動療法

散歩などの有酸素運動は血糖値を下げる効果があります。また筋肉トレーニングもインスリン抵抗性を改善して糖尿病によい影響を与えることがわかってきました。膝や腰に負担のかからないように注意することや、動脈硬化を認めるかたは心臓に負担をかけないように注意する必要があります。

薬物療法

食事療法や運動によっても血糖値の改善が不十分な場合には内服薬やインスリン治療などにより血糖値を下げる必要があります。初めて診断された時に著明な高血糖を認めるなどの理由ではじめから薬物療法が必要な場合もあります。